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Smile Onomichi Archive

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Sequenceを歩いて

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毎日、凄まじい勢いで変化していく東京。
その勢いで自分の記憶に定着する暇もない。
毎日歩いている道さえ次の日には空き地になりそこになにが建っていたか
街の風景を思い出せないくらいだ。

そんなことがあった時は
まるで東京に『ぼくのことはいつでも忘れていいよ。』
と言われているようでどこか悲しい。

駅前はだいぶ昔とは変わってしまったけれど
少し路地に入って行けば変わらない姿でただずむ尾道。
それはまるで尾道に両手を広げ『待っていたよ。』
と言われているようでどこか嬉しい。

尾道の風景がなんでこんなに心に滲みるのか。
古い建物が残っているだけなら京都や鎌倉と変わらないのにどこか違う。

どこが違うのか。
それは建物と建物の間のシークエンスが昔のまま残っているところだと思う。
街の繋がりの空間が残こりそれが散歩するものの昔の記憶を呼び覚ます。

そして誰もが魔法をかけられたように尾道の魅力に惹かれてしまう。
ぼくもその一人だ。

気がつけば東京に戻り、忙しい毎日。
どうやら魔法はきれてしまったようだ。
笑顔をもらいにまた行こう、尾道へ。

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古くを繋ぐもの

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ご存知の通り尾道は寺の街でもある。
その数はいくつあるかわからないがかなりの数の寺があるのではないか。

その数ある寺を全て廻ったわけではないが
最も好きなのが浄土寺だ。

どちらかというと
寺が寺らしい京都や奈良の大きな寺というよりも
寺が寺らしくない鎌倉の小さな寺に似ているようだ。
なんともない寺だけどそのせいか穏やかでとても清々しい。

小津安二郎の東京物語では
何も語らず海を眺める笠智衆が浄土寺に佇むシーンが印象的だった。

東京物語にでてくる尾道の風景はほとんど変わってしまっている。
僕の思い込みだけかもしれないが
この浄土寺の塀と子供達が遊ぶ広場は映画の頃と変わっていないのでは?と思う。

塀、多宝塔、多数の石仏。
それに中央にあるとても尾道らしいおおらかな広場。
これらは昔の尾道も眺めてきたのだろう。

ぼくはこの風景を眺め、心に残す。
そうすることで昔の尾道とも触れ合えたような気もしてくるから不思議だ。

そしてこの風景はぼくの知らないこれからの尾道も眺めていくのだろう。
すばらしい未来であることを祈ろう。

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尾道水道

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~写真をとるにさいしては、つねに対象と自己にたいして
 最大の尊敬をはらわなければならない。~ 
 <Henri Cartier-Bresson>


尾道の最も好きな場所。
それはやっぱり尾道水道だ。
尾道にたどりつくとたとえクタクタだろうがヘナヘナだろうがじっとしていられない。
尾道水道にかけだしていきたくなる。

少し高台から尾道水道を眺めると1円ぽっぽと呼ばれる
かわいらしいフェリーが1日中忙しそうにこの水道を行ききしている。

その様は水道に動きを与えとても美しい。
その美しさが地元のかたの生活に密着しているところが何よりも好ましい。
日頃、東京のみせかけの美しさにうんざりしたぼくの眼にはとても新鮮だ。

生活に密着してこそ人に動きが産まれその光景は輝きをます。

ぼくの写真には決定的瞬間はないけれど
偉大な先人がそうしたように僕も尾道に、尾道水道に、尾道の人々に
最大の敬意をはらい散歩することにしよう。

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ぬくいけん

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尾道には猫が似合う。

夏の尾道の猫は千両役者だ。
毎回くるたびに驚かされる。
まるでぼくたち旅行者を喜ばせるかのように絶妙な場所に
ちょこんと佇みこちらをみている。

秋の尾道の猫たちはどこかのんびりしていた。
それはだんだんと近づいてきている冬のせいかもしれない。
暖かい場所をもとめてのんびりと散歩している。
まるで通りすがりの僕などおかまいなしに。(笑)

そして暖かい日だまりをみつけた彼らは眼をほそめぼくにこうつぶやく。

いやーきょうはほんとぬくいけんねー と猫。
普段はこんな暖かくないのですか? と僕。
いやーきょうはほんとに格別だよー!

日だまりで暖まる猫達と出会えるとぼくも嬉しくなってしまう。
そしてぼくはパチリと一枚。。。。

猫は必ずいい場所をしっている。
夏なら涼しい場所。
冬なら暖かい場所だ。

猫がいる場所は必ずいごごちがいい。
だから猫があつまる街は必ずいい街だ。
あたかもボサノヴァミュージックが流れているカフェのように。

アントニオ・カルロス・ジョピンは猫がすきだったのではないか?
と想像を膨らませ
僕は猫をながめとても幸せなきもちになった。

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地図のない道

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<山手からの眺望>

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<山手全景>


尾道駅のすぐ裏にこんもりと尾道水道をやさしく眺めるように山手はある。

尾道の路地というと古寺めぐりの路地がすぐにおもいつくが
山手の路地もなかなか素敵だ。

昔、表参道や代官山に建っていた同潤会アパートのような
少し寂れたアパート群を縫うように細い路地が張り巡らせられている。

ここはきっと地図のない道だ。
さまよって道を間違えても恥ずかしくない。
それならじっくり路地にさまよおう。

朽ち果てた階段
さびれた壁
その脇には雑草と生命力のある花が咲きほころぶ。

地図のない道だからか
迷いこんで出られなくなるような気にさせられる。

路地をのぼり行き着くと
突然視界が開け輝く水路が眼にとびこんでくる。

さまよった路地になれた眼で
輝く尾道水道を眺めるとほっとこころがなごむ。

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Smile Onomichi

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尾道に到着したのは正午すぎ。
1年ぶりの尾道だ。自然とほほが緩む。

まずはゆっくりと尾道を体になじませようとおもいつくまま歩いてみた。
なにも目的もなくただ歩くのみ。今回の旅行はそれが目的だ。

いつも尾道には真夏の暑い盛りに旅行に行っていたので
とにかく暑いイメージが勝手に自分のなかにあった。
こんなに涼しい尾道は初めてだ。
少し歩くとはあはあ息をきらし、汗はだらだらのいつもの尾道ではない。

暑い尾道もいいけれど涼しい尾道もいい。
なんて思いながら路地に入って行く。

歩いているうちに心も軽やかにはずんできた。
細い路地では井戸端会議に花を咲かすおばちゃんたち。
海に目をやれば孫をつれて釣りをするおじいちゃん。
おもわず自分の幼少期をおもいだす。


路地を歩いていると自宅前を掃除している地元の人が
コンニチハと挨拶してくれる。
ぼくはただそれだけのことでもうれしくてうれしくてコンニチハと笑顔で返事をする。

東京でもそうありたいと想いながらもなかなかそうはいかない。
キョウモハレテイマスネ!

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尾道へ

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東京から4時間強。
新幹線にゆられたどりついた場所は。。。尾道です。

あまり大きな街ではなく、1日もあればたいていの観光名所は
廻れてしまうこの街ですが帰るときはもう当分こなくてもいいかなーなんて(笑)
思ってしまうのですが東京にもどると不思議とまた行きたくなってしまうんです。

この街は他の街とはなにかが決定的に違う。
それはなにかはまだぼくもうっすらとしか分かりませんが、
それを確認すべく今年もまた尾道にいってしまいました。

冴え渡る青空のもと1番ホームに足をおろすと
この街の空気がぼくを包み込みやっぱり来てよかったと思ってしまう。

商店街にいる銀幕の大女優に挨拶し
さあー歩こう今年も尾道を!

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昨年の尾道はこちらでどうぞ。
Smile Onomichi

ガラスの上の鞆











鞆の浦
昔の姿が美しく残る港街です。
夏になれば尾道から遊覧船に1時間程乗って行ける立地にあります。

その鞆の浦でありますが現在、世界遺産候補にあがっていながらも
橋の建設を行おうとしているそうです。
(NOBUさんのエントリーで知りました。)
http://movieboxnobu.blog113.fc2.com/?no=182

もちろん橋の建設が現実化されれば世界遺産にはならないだろうと思います。
それもありますが美しく残っているこの景観が破壊されること自体が
日本人としてとても悲しいことです。

昨年の9月に鞆に行ったときも、現地ではこの美しい景観を壊す橋の建設に
反対したポスターが街中貼られていたことを思い出しました。

もうそろそろ経済優先ではなく文化優先の都市計画が
この国では行われるべきだと思います。

あの暑い日の鞆の浦はもう帰ってこないのだろうか?





朱さんのらーめん

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尾道来たら食べたくなりますよね!
尾道ラーメン。

元祖尾道ラーメンといったら朱華園だそうです。

観光客だけでなく地元の人も来ていてお昼どきには行列になっていました。
なんだかここだけ人だかりができ尾道じゃないみたいでした。

味は絶品です! 最近ラーメンが食べれなくなり蕎麦にばっかり
走っていた僕ですがこれはおいしいです。

見た目はこってりしてそうですが味はさっぱり魚のダシがきいています。
あまりにおいしくて旅行中2回もいってしまいました。

行列のお客さんをさばいているお店のかたも忙しいんだけど
どこかおおらかにお客さんをさばいている姿が印象的でした。
やっぱりここは尾道だ。


尾道のスーパースター☆

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尾道で古寺巡りをしていると立ち代わり入れ代わり
猫くんたちとすれ違います!

東京でイメージしていた『海の街』のまんま、猫くんたちがたくさんいて
嬉しくなってしまいました。

谷中の猫くんたちとちがってこちらの猫くんたちは
ごろんとお腹をだしてやたらとウェルカム状態です。

ほんとに人も猫ものんびりしています。


小津とウ゛ェンダースの跡を追って

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週末と夏期休暇を合わせて尾道と鞆の浦に行ってきました。

小津安二郎監督の『東京物語』はあまりにも悲しすぎる名作ですが
海に面したある小さな街で始まり、そしてそこでまた終わります。
尾道です。

そんな小津がみた街並を確認しに2005年秋に
ドイツのウ゛ィム・ウ゛ェンダース監督が尾道と鞆の浦を旅しています。

人間愛を題材に国籍に関係なく誰もが共感する映画を創った、又、創り続けてる
両監督が愛した尾道に僕もいつか訪れてみたいと思っていました。

実際に訪れてみると『東京物語』に出てくる風景は大きく変わっていましたが
そこに流れる空気はおおらかでゆっくりとした時間が流れ映画と同じ空気を感じました。
そして二人が歩いた石の坂道や商店街を自分も歩いているんだと思うと
なんだか嬉しくなりました。

電線や洗濯物までもがこの街では美しかった。
今回の写真は尾道の古寺めぐりでとった写真です。
きっとあの二人もこの風景、みたのかな。


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